ボタンダウンスタイルについて∥ビジネスユニフォームとして確立
ボタンダウン、誕生から現在に至るまで
ボタンダウンのシャツが、現在ではアイビィーの基本アイテムとしてだけなく、年配のエグゼクティブがオフィスでネクタイを締めなくても、決しておかしくない存在になっている。
ボタンダウンカラーのシャツがはじめて世の中に登場したのは20世紀のはじめといわれている。
アメリカの紳士服の老舗「ブルックスブラザーズ」の創立者が英国のポロ競技を観にいった時、選手達がユニフォームの衿が風にあおられているのを押さえるために衿の先にボタンをつけていたのを見てシャツに取り入れたのが始まりで、日本にボタンダウンの衿が登場したのは1950年頃の事で、ショートポイントのごく普通の衿にボタンをつけステッチも入っていないデザインであった。
本来スポーツシャツであったという活動性が、ビジネスの最前線で仕事をしながら次代を担おうとしているヤングエリート達にぴったりヒットしてドレスシャツとしての役割を果すこととなった。
同時に幅広く商品構成を広げ、ポロシャツ・ダンガリーシャツ・スポーツシャツ・ワークシャツ等ビジネスファッションとして欠かす事が出来ない商品アイテムにまでなった。
特に昨今、地球環境温暖化による夏場の高温化により我が国では今やクールビズに欠かせないユニフォーム商品として年代を問わず幅広く着用されている。